Phil Woods and His European Rhythm Machine ビバップ期から活躍し天才アルトサックス奏者、チャーリー・パーカーの後継者と目された人気アルトサックス奏者、フィル・ウッズが1968年フランスに渡り結成したヨーロピアン・ジャズマシーンの快演盤です。同年11月にパリで吹き込まれたもので、ジョルジュ・グルンツ(p)、アンリ・テキシェ(b)、ダニエル・ユメール(ds)というフランスのみならずヨーロッパを代表する名手によるワンホーン・カルテットが素晴らしい演奏を繰り広げています。それぞれ一流のサイドメンの演奏も見事ですがやはりなんといっても主役のウッズのアルトサックスの美しい音色に魅了されます。エディ・ハリス作Freedom Jazz Dance、オリバー・ネルソンの名曲Stolen Moments、ソニー・ロリンズのDoxy など選曲もよく楽しめます。France Pathe SPTX 340.884 stereo オリジナルは1968年リリースですが本盤は1976年頃のセカンド盤かと思われます。コーティングジャケットは経年劣化で擦れ、黄ばみ、シミがあります。盤は一部小さくジリノイズが入るところがありますが全体的にはほぼ問題ないレベルだと思います。とても高音質でみずみずしいウッズのアルト、グルンツのこぼれ落ちるようなピアノタッチなどがクリアに捉えられています。